クイーンズギャンビットが面白かった話し
Netflixのリミテッドシリーズドラマ『クイーンギャンビット』を見た。
予告を見ただけだと、ファンタジー要素のあるドラマなのかな?と思ってたけど、全く違かった。真っ当なドラマだけどエンターテイメントの要素もありみんなが楽しめる。またフェミニズムの要素が散りばめられており、私が見た今までのドラマでは見たことのないくらい女性中心で女性の生き方に焦点を当てたドラマだった。
このドラマの良かった点を3つあげると。
1. 主導権が主人公ベスにある
その様子はベスが子供時代から顕著に描かれている。まず、チェスとの出会い。用務員のシャイベルさんがやっているチェスに興味をもち、誰に誘われるでもなく、自らの意思で地下に通い、最後はチェスを教えてもらうことになる。養子になった後も、大会に出るために、自らどうしたら大会に出られるかアクションを取り、大会に出場。その後も自分の意思で勝ち進んでいく。
また、他のドラマには必ずあるけどこのドラマにはなかった点がある。それは、ベスが男に振り回されないということだ。
今まで見たドラマは女の人が必ず男の人に振り回されているといった描写が入っていると思う。ベスが男に振り回されている描写はどこにもなかった。
主人公が誰にもコントロールされない姿は見ていてとても清々しい。こんなドラマ、今までにあっただろうか?
2. 養母アルマとの関係
ベスが養子にもらわれた時に、この養母アルマは籠の中の鳥のように閉塞感を感じていたことだろう。しかしその後、母親というよりは、物事を共有するビジネスパートナーのようにTeam upしてお互いを不可欠な存在としてベスと一緒に人生を歩んでいく。この二人の女性がお互いを支え合っている姿がとても良かった。アルマが大会の会場でピアノを演奏するシーンは、当初のアルマとは異なり印象的に残った。
3. 嫌なことが起きない
このドラマを見ながらいつベスが他人の悪意による困難が訪れるのかビクビクしながらみていた。例えば、養子にもらわれた時に養父に虐待されるのでは?とか、対戦相手に陥れられたりするのでは?といった具合だ。しかし、そんなことは一切起きなかった。
親しくなった男性たちは、最後までベスをサポートしてくれた。
疲れてる時にも安心してみることができるのは、結構重要だったりする。重いドラマが好きではない人にもおすすめができる。
まだ見てない人はぜひ見ることをおすすめしたい。